かわむら整体院です。

マラソンなどで走っているときにヒザが痛くなることがあります。
その場合の原因と対策について解説していきます。

 

走っていてヒザが痛い原因

予想がつくとは思いますが安静時や普通に歩いているときと比べると、走っているときには体に負担がかかってきます。

その負担がかかっている部位によって、ヒザの痛みの種類や原因に違いが出てきます。

走っているときにヒザが痛い原因として考えられるのは、次のような項目です。

 

ヒザの骨が当たってズキズキ痛い

この場合、大腿骨や脛骨といったヒザ関節を構成する骨の軟骨やヒザ関節内の半月板がクッションとして十分に働いていないことが考えられます。

軟骨がすり減っているか半月板に傷がついている可能性があるので、いちど病院を受診してみましょう。

ヒザ周りのじん帯が緩んでいても、動くたびに衝撃が加わり、ズキズキ痛むことがあります。

この場合も、病院を受診してみることをお勧めします。

 

ヒザ関節がゆがんでいてもズキズキ痛むことがあります。大腿骨に対して脛骨がズレてしまうのです。

骨盤のゆがみがあるとヒザ周りの筋肉などの張力に偏りが出てきて、このようなヒザのゆがみが生じることがあります。

骨盤の状態を確認することをお勧めします。

 

ヒザが締め付けられるように痛い

歩いているとなんともないのに、ある程度走っているとヒザが締め付けられるように痛むことがあります。

この場合、ヒザ周りの筋肉に血行不良が起きている可能性を考えることができます。

 

ヒザ関節をまたぐ筋肉として、「ハムストリングス」という太ももの裏側の筋肉や「腓腹筋」というふくらはぎの筋肉があるのですが、こういった筋肉に十分な柔軟性がないことでヒザ関節周りの血行状態が悪くなってしまいます。

そうなると「締め付けられるような」痛みがヒザの周りで出現するようになります。

 

筋肉の血行不良の原因としては、脱水による筋肉収縮機能の不具合や、骨盤のゆがみによる筋肉張力の偏りが考えられます。

走っているときの水分補給のチャックや、姿勢の崩れを確認することが必要です。

 

 

走っていてヒザを痛める前の予防策

軟骨の変化、半月板の変化、じん帯の変化に関しては、基本的に自然治癒力に頼るしかありません。
たとえ病院でなんらかの処置を受けたとしても、最終的に治すのは自分が持っている治癒力によるからです。

普段から自分の体の声にしっかりと耳をすませて、自然治癒力を高める工夫をしておくことが一番の予防策になります。

 

脱水が原因で足がつりやすいのであれば、適切な水分とミネラルの補給を習慣付けていくことで、ケイレンを起こしにくい筋肉を作っていくことができます。

 

骨盤のゆがみが原因なのであれば、骨盤の関節機能障害を起こさないように股関節や背骨の柔軟性を保つことが大切です。

走っているときの姿勢の崩れが原因であれば、重心の偏りが起きないように、内臓の状態も含めて管理する必要があります。
例えば胃がもたれているだけでも、胃の張力が低下して重心に偏りが出るからです。

 

 

ヒザが痛い時の対処法

以上のような予防策をした上で、走っているときにヒザが痛くなったときにどうすればいいか?

 

一番のお勧めは、すぐに走るのをやめて痛みが出ないような動作を心がけることです。
仮にどんな動作でも痛みが出るのであれば、できるだけ動かないことが大切です。

その上で、なぜ痛くなったのか、その原因を確認していきましょう。

脱水なら水分とミネラル補給、足のケイレンなら肉離れに移行する前で止めるようにし、じん帯や半月板の傷ならすぐに病院受診する、という対処法を取ることが大切です。

 

大きな怪我に繋がる前に、無理せずに予防できるところは予防するという考え方が一番だと当院では考えます。