かわむら整体院です。

マラソンなど走ることがメインのスポーツは、「肉離れ」のリスクが付きまといます。

肉離れは、筋肉の繊維が断裂することですが、その程度には微細なものから重症なものまであり、きちんと治さないと何度も同じ部位を痛めるいわゆる「クセになる」状態に至ります。

今回は、そのようn肉離れの原因と、当院での対処法について解説します。

 

肉離れの原因

先にも述べましたが、肉離れは筋肉繊維が断裂した状態をいいます。

筋肉繊維の断裂と書くととても重症のように思われるかもしれませんが、微細断裂のように軽微なものから大きく断裂する重症のものまでその程度はさまざまです。

さまざまではありますが、断裂した筋肉繊維の自然治癒力による回復過程において、ほとんどの場合固く結びつくことになります。

そのため、適切なケアをしなければ筋肉そのものが固くなってしまい、同様なケガを繰り返すことになるので注意が必要です。

 

では、なぜ筋肉繊維が断裂するのか?

その原因は、「筋肉繊維に過大な負荷が加わるから」ということになります。

  • 筋力の許容量を超えた負荷がかかる
  • 疲れがたまった状態で筋肉繊維が硬くなっているときに負荷がかかる
  • 冷えで筋肉繊維が硬くなったときに負荷がかかる
  • 脱水によるミネラル不足状態で、筋肉繊維が活動しにくい状態で負荷がかかる

このようなことが、筋肉繊維に負荷をかける原因になってきます。

特に夏場は、体が温まっているために油断するかもしれませんが、脱水による肉離れには気を付ける必要があります。

 

 

一般的な対処法

肉離れになったときにまず考えることは、筋肉繊維の断裂程度を大きくしないことです。

断裂した筋肉繊維は、その程度によって回復時間はさまざまですが、自然治癒力によって修復作業が始まります。

修復しやすいようにするには、その断裂部位をできるだけ安静にしておく必要があります。

具体的には、安易にもみほぐしたりストレッチをするようなことをせず、その筋肉をできるだけ動かさないように気を付けることです。

断裂の程度が大きいときには、内出血や熱感が出てくることもありますので、冷やしながら早めの病院受診をお勧めします。

 

 

当院での対処法

当院は、骨格矯正と自然治癒力活性化を専門としている整体院です。

そのような観点から、当院での対処法を具体例をもとに紹介します。

事例は、僕自身の肉離れ経験です。

 

恥ずかしながら僕自身、1か月後に控えたハーフマラソン大会に向けたトレーニング中に肉離れを起こしました。

原因は、前日にお酒を飲みすぎていたことによる軽度脱水状態でのトレーニングであると分析しています。

トレーニング開始10分足らずで、左足ふくらはぎに激痛が走りました。

目立った外傷はなく、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)を働かせたときだけ激痛が走るため、なんらかの筋損傷を起こしていると判断しました。

このときにとった対処法は次の通りです。

 

  1. 走るのをすぐに停止
  2. ふくらはぎに負担をかけないように、足首の角度に気を付けながら、座れる場所まで歩く
  3. スポーツドリンク摂取により、脱水を予防
  4. ヒザと足首の関節、さらに骨盤周りの関節機能を活性化し、筋肉の余分な緊張状態を解除
  5. イネイト活性療法で現状をスキャニングし、自然治癒力が働きやすい状態にする
  6. ふくらはぎへの負担をできるだけ小さくしながら帰宅
  7. 整体ベッド(整体効果が高まるように特化したベッド)に横たわり、4番5番を繰り返す
  8. NETEN社製のNIGIを受傷部位にあてることで、ケガに関する情報をゼロポイントにリセット
  9. NETEN社製のロゴストロンLで、ケガが治るような言霊を発信して脳に働きかける

 

8番と9番は、受傷直後に「治らないかも」「マラソン大会は棄権するかも」「完走できないかも」という思いが湧き出てきたために、それによって自然治癒力の働きが阻害されないようにと使用しています。

 

 

マラソン大会に向けての回復過程

このような整体を実施し、2日後には自宅内歩行がスムーズに行えるようになりました、

その後の経過は次の通りです。

  • 1週間後には、5kmの歩行トレーニングを開始
  • 2週間後には、5kmの歩行と5kmのランニングトレーニングを開始
  • 3週間後には、ゆっくりペースで10kmのランニングを開始
  • それ以降は、ハーフマラソン大会が近づいたので体力温存と調整に入る

 

そしていよいよ迎えた、「五島列島ゆうやけマラソン大会」当日。

朝からスタート時点まで雨でしたが、スタートしてからは少しずつ止んできて気候コンディションは上々です。

 

ペースを落としながら、きつい坂道コースを通り過ぎるまで左ふくらはぎに負担をかけないランニングを心掛けました。

おおむね8km地点に大きな上り坂、15~17km地点になだらかな上り坂があります。

それまで左ふくらはぎに異常が起きなければ問題なく走れると考えていました。

 

途中、かるい筋肉の張りを感じたときには、骨盤の状態を調整しながら、負担を和らげるようにしました。

走りながらでも関節を調整できるが、僕の使っている技術の強みでもあります。

 

無事に難所と思われる坂道を抜けたころ、安心しきって思わずスピードを上げました。

それでも左ふくらはぎに違和感が出なかったため、順調に完走できると思いました。

 

しかし、突如として反対側である右ひざに強烈な激痛が走ってきたのです。

知らず知らずのうちに右側に重心が偏り、右股関節から骨盤にかけて負担をかけていたようです。

それにより右大腿の裏側にある「ハムストリングス」が張ってきて、右ヒザにダメージを与えることになりました。

 

残り3kmちょっとです。

ペースを落とし、右股関節の動きを円滑にしながら、ハムストリングスへの負担を和らげるのですが、さすがにランニング終盤のつかれた状態では効果は持続しません。

結果、途中でなんどか歩くことになってしまいましたが、かろうじてゴールすることができました、