かわむら整体院です。
今回は、変形性股関節症について説明していきます。
ただし、実際問題として「変形性股関節症」という診断名にもとづく考え方はあまり意味がないと思えるので、ここでは一般的なことがらを説明したのちに、当院での考え方について解説したいと思います。
変形性股関節症について
変形性股関節症とは、股関節が何らかの原因で変形して、痛みや可動域の低下などの機能障害を起こすことをいいます。
その原因として、以前であれば「先天性股関節脱臼」が最有力候補に挙げられていましたが、実際この「先天性股関節脱臼」は「先天的」ではなく「後天的」つまり育児過程においてなされることが多いようです。
つまり、両足揃えてオムツにくるむとか、昔であれば着物に包むとかという感じですね。
もちろん最近ではこのようなオムツのやり方はほとんど見られないので、それ以外にも原因が出てくるかもしれません。
どちらにしても、何らかの原因で股関節が変形することだけは間違いはありません。
股関節は、骨盤側の「寛骨臼(かんこつきゅう)」と大腿骨側の「大腿骨頭(だいたいこっとう)」で構成されています。
(詳しくは動画中で解説しています)
この寛骨臼(かんこつきゅう)側の変形を、成長期であれば「臼蓋形成不全(ぎゅうがいけいせいふぜん)」と呼ぶこともあれば、成人期であれば単なる変形ととらえることもあります。
寛骨臼(かんこつきゅう)の周りには、関節唇(かんせつしん)というゴムパッキンのようなものがついていて大腿骨頭を優しくくるんでいるのですが、寛骨臼の変形によって余計な圧力が加わることで、この関節唇が傷つくことがあります。
そうなると大腿骨頭の動きが悪くなっていき、今度は骨頭側に負担がかかることになります。
寛骨臼の変形や関節唇の不調が重なってくると、大腿骨頭への圧力も変化して変形をうながすことになります。
どちらにしても変形が進むことで「骨棘(こつきょく)」というトゲ状の変形になってきたり、関節内に骨状の組織が溜まってきたりすると、痛みはひどくなり動かすことも困難になってくる場合もでてきます。
一般的なリハビリテーション
私が病院のリハビリテーション科に勤務していた頃、このような診断名に対して医師から出てくる理学療法の処方は、ほとんどが電気治療による疼痛緩和でした。
運動療法の処方が出ることもありますが、非常にマレでした。
そのため、必要に応じて医師と連絡を取り、処方内容を運動療法に変更してもらったこともあります。
ここでいう運動療法というのは、いわゆる一般的なリハビリテーションの考え方に基づいています。
変形性股関節症における一般的リハビリテーションとは、関節の痛みを減らし、可動域を改善し、筋力をつけることで動作時の安定性をうながす、というものです。
具体的な方法は
- 電気治療、温熱治療による疼痛緩和(炎症時を除く)
- 関節可動域改善のための運動療法(炎症時を除く)
- 筋力向上のための運動療法(炎症時を除く)
- 日常動作の指導
となります。
私の場合は、関節機能を重視したアプローチをすることで、痛みを緩和すること、可動域を改善すること、筋力を発揮しやすくすることを同時におこなうことができました。
骨格矯正を視野に入れた考え方
ただ、このような一般的なリハビリテーションの考え方では不十分な対応にすぎません。
そこで、全身の骨格バランスを考慮した、骨格矯正のみかたが必要になります。
具体的には、骨盤の傾きと股関節の関係、膝や足首の状態と股関節の関係、さらには、腰椎や胸椎のゆがみ状態や股関節との関係など、さまざまな関節との関連性を考えていく方法です。
このバランスをみることで、股関節への負担のかかり方も変化させることができ、結果として痛みのない運動療法につなげていけるのです。
自然治癒力を上げていくという考え方
さらに視点を上げていくと、自然治癒力という考え方にたどりつくかと思います。
「関節が変形したのならば、元に戻ることも可能である」
という考え方ですね。
関節の変形は、関節に負担がかかって圧力バランスが崩れたから起きています。
であるならば、その圧力バランスを正常に戻していければ、自然と変形したものも正常に戻るのではないだろうか、と考えているわけです。
そのためには骨格だけではなく、体のすべてのバランスをみていく必要がありますよね。
それを可能にしているのが当院で取り入れている「イネイト活性療法」なんです。
まとめ
変形性股関節症について、一般的な説明から当院で取り入れている整体手法まで解説しました。
かわむら整体院の骨格矯正とイネイト活性療法に興味ある方はトップページをご覧ください。
補足
当院では、健康というものを「情報」という観点からも考えています。
そのために取り入れているのがロゴストロンとコトダマです。
興味ある方はお気軽にお問い合わせください。