かわむら整体院です。
なかなか眠りにつけない、寝れたとしても眠りが浅くてすぐに目がさめる、という方がいらっしゃいます。
「眠りたいのに眠れない」
人間の三大欲求のひとつが阻害されているわけですから、これはとてもつらいことですよね。
今回は、眠りについてその仕組みを解説していきます。
眠りのタイプ
眠りにはその深さや脳波の関係からいくつかのステージにわかれています。
古くからいわれているのが、いわゆる「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」です。
レム睡眠とは、寝ているときに眼球がちょこまか動いていることからつけられた睡眠のタイプです。
このとき、カラダは休んでいるのですが、眼球と同じく脳も活動していて、夢を見ているといわれています。
実はこの間に、記憶の整理がされているともいわれています。
ノンレム睡眠はこれに対し、カラダとともに脳も休息している状態です。
ノンレム睡眠はまた、眠りの深さや脳波の状態からステージが4つにわかれています。
レム睡眠とノンレム睡眠は、交互に90分~120分の間隔で交代するといわれているため、睡眠時間をこの間隔の倍数で調整することにより、目覚めの状態が違ってきます。
つまり、目覚めを気持ちよくするためのおすすめな睡眠時間というのは、6時間、7時間半(4時間半や9時間も可能性あり)ということになります。
眠りは体のリセット
眠っている間に、筋肉は弛緩し心肺機能も緩やかになり脳波もゆったりモードになってきます。
それに代わって、摂取した栄養分を吸収し代謝して、エネルギー源にする作業が起きています。
この働きによって、疲れたり痛めたカラダを修復し、脳の記憶の整理をしてストレスを軽減させているというわけですね。
朝起きた時に疲れが残っているようでしたら、それは睡眠の質が低下していることが原因となっていると思われます。
眠るための準備
では睡眠の質を高めるためにはどのようにすればいいでしょうか?
一般的にいわれているのは、早寝早起きですよね。
- 夕食は夜の9時前には食べ終わり、寝る前に胃の負担を軽減させておく
- 自律神経の働きを副交感神経優位にするために、ゆったりした環境を整える
- 軽い運動やあたたかい飲み物は脳波を落ち着かせる効果があります
- 夜の11時には布団に入る
- 夜更けの2時くらいから成長ホルモンが分泌されやすくなる
- 朝起きたら、自律神経の働きを交感神経優位にするために朝日を浴びて軽く体を動かす
このようなパターンで眠りをおこなうことが理想ではあります。
これはあくまでも理想パターンですので、ライフスタイルや仕事の状況に応じて、ご自分にとってどのようなパターンが最適かいろいろ試してみるのもいいと思います。
眠れない時に試したい頭の体操
眠りの理想形に何度か出てきた「自律神経」ですが、このバランスが取れていることが眠りに大きくかかわってきます。
自律神経というのは、「交感神経」と「副交感神経」とで構成される神経のシステムのことをいい、生命維持を無意識のうちに自動的調整してくれています。
交感神経は、カラダが活発に活動するときに優位に働く神経で、心拍や呼吸が速くなったり汗をかきやすくしたり、動きやすくしてくれるように働きます。
副交感神経はこれとは逆に、カラダを休ませようとするときに優位に働き、動きが少なくなる代わりに内臓のほうが働きやすくなってきます。
つまり副交感神経が優位に働くと、自然に眠たくなることにつながるのです。
このバランスが崩れると、眠る時間になっても交感神経が優位に働いて常に興奮状態になってしまい、眠りにくくなってくるという状況が起きてしまいます。
そのため、眠れない時に自律神経のバランスを取る意味でおすすめの体操をご紹介します。
それは頭の筋肉を動かす体操です。
頭の筋肉を動かすことで血行がよくなり柔らかくなってきます。
そうなると頭の骨のわずかな動きが阻害されなくなり、脳脊髄液の循環がよくなります。
脳脊髄液の循環が整うことで、自律神経もバランスが取れてくるというしくみを利用するのです。
やり方は簡単。
おでこにしわを作るようにすればいいだけです。
10回もすれば柔らかくなるので、眠れない夜にお試しくださいね。
関連動画でも紹介しているので、そちらも参考にしてくださいね。