血管のつまり

脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞(しんきんこうそく)という病気があります。命に関わるとても重大な病気です。いまはいろいろとメディアで紹介されているので、これらの原因が血管のつまりであることは、皆さんがご存知の通りです。

血管がさまざまな原因でつまり、血液という栄養が脳や心臓に行かなくなり細胞が死んでしまうのです。

 

神経のつまり

それと同じように、神経が圧迫されてつまると、「痛み」や「カラダの不調」として現れてきます。

カラダの不調の原因のほとんどは、「神経のつまり」にあるといわれています。これを無視して、「痛み」だけをとろうとすることを対症療法といいます。根本原因をとらずに症状の出てる部位のみをいくらほぐしても何の解決にもなりません。

たとえば、肩が痛いとします。

原因はわかりませんが、とりあえずもんでみたり湿布でも貼っておこうと考えますよね。そのときはなんとなく気持ちいいから痛みも忘れますが、またすぐに痛くなります。

もし肩の痛みの原因が、骨盤のゆがみだったとしたらどうでしょう?

骨盤のゆがみが、そのまわりの神経の流れをせき止め、背骨のゆがみをもたらします。背骨の上の方の肋骨がつくところもゆがみます。肋骨のゆがみはその周りの神経の流れをとどめ、筋肉の余計な緊張を引き起こします。

結果として肩を動かすときに、動きがぎこちなくなり痛みとして出てきます。

 

痛みを止めるだけでは根本解決につながらない

もしも、肩の痛みが骨盤のゆがみに原因があるなら、肩をもんでも湿布をしても根本解決になりません。逆に、一瞬でも痛みを忘れることになるので、根本解決から遠のくことにもなります。痛みを忘れるということは神経をマヒさせていることと同じだからです。

体の不調の原因を、神経のつまりと考えることはとても合理的です。根本的な解決策を探る一歩となるからです。