かわむら整体院です。
昨日、五島つばきマラソンのハーフの部に参加してきました。ハーフ初参加も含む「チームかわむら整体院」の2名は無事に2時間47分で完走。起伏のあるコースでしたが、とても眺めがよく、気持ちのいい走りができました。
院長の私は、妻のサポートに徹していたため、両手が(カメラと補給水で)ふさがり、走りながらの施術ができませんでした。それでも初参加で完走できた頑張りは、身内ながら賞賛に値するものです。
ただ、ゴール後の食事で異変が起きました。
今回はそのあたりのお話をしていきます。
自律神経とは?
まずは自律神経について簡単に説明します。「そんなの走りと関係ない」と思わず、とりあえずさらっと読んでみてくださいね。
自律神経は交感神経と副交感神経でできています。
どんな神経かというと、私たちの体の生命活動を、意識せずに勝手に(自律して)働いています。たとえば、心臓の動きとか呼吸の深さとか、血管の太さ、内臓の働き、汗の調節、、、、挙げればキリがないくらい、精密にコントロールされているのです。
試しに、心臓に向かって「止まれ!」といっても止まりませんよね? 手に「動け」と命令すれば動かせますが心臓は命令して動いたり止まったりしないのです。
そんな自律神経ですが、天候やストレス、活動性などによって働き方が変化します。
交感神経
交感神経が優先的に働いているときは、体が活発に動くための調整をしていきます。心拍数が上がり、呼吸も速くなり、発汗しやすい状態になり、胃腸の活動は最小限に抑えられます。
副交感神経
副交感神経が優先的に働いているときは、体の活動を抑える働きをします。真柏、呼吸は少なくなりリラックスモードに入ります。そのかわりに、胃腸の活動が活発になり、消化吸収して体にエネルギーを送ったり蓄えたりする作業に入ります。
マラソンとの関係性
こうやって自律神経の役割を見ていると、マラソンの時にどのように働くかが見えてきます。つまり、マラソンで体を動かすモードになっていると、交感神経が優先的に働く状態になります。アドレナリンが放出され、やる気モード全開となり、鼓動はドキドキいいだし、呼吸も速くなります。運動によって発生した熱は汗となって放熱されやすい状態になります。
こういったときに胃腸が動くとお腹が痛くなるので、胃腸の活動は最小限に抑えられていきます。
フルマラソンレベルになると、42kmの距離を走るエネルギーが足りないために、途中で補給食を考えることになります。しかし、胃腸の動きが抑えられているために、消化のいいものを補給する必要があります。それで特別なドリンクやジェルが最適な補給となってくるのです。
ゴール後の異変
五島つばきマラソンでは、ゴールの後にランナーに食事が振る舞われます。五島うどんや五島豚を使った豚汁、五島の刺身などなど・・・
その中にカレーライスがありました。
とても疲れて空腹だった妻は、カレーライスの香りに刺激され、カレーをお皿に盛って食べ始めました。
しかし。。。
走った直後は胃の働きはまだ不十分な状態です。そう、交感神経が優先の状態だったのです。初参加の妻の胃腸は、すぐに切り替えられる体ではありませんでした。
カレーを食べた途端、刺激が胃を直撃し、気分が悪くなってしまいました。
帰宅後、イネイト活性療法で検査し施術し、復調となりました。もちろん、筋肉痛の原因となるものも解消したので、翌日からバリバリ動けています。
皆さんも、マラソンの後には、胃に優しいものを中心に気をつけて食べてくださいね。