院長

かわむら整体院です。

肩こりや腰痛、膝の痛みがあると、ついついこわばっている筋肉を揉みほぐしたくなりますよね。

「イタ気持ちいい〜」といいながら揉みほぐしていませんか?

実はかわむら整体院では、硬くなった筋肉の揉みほぐしをおこなっておりません。

お客さまによっては、物足りなさを感じることもあるくらい軽く触るくらいです。

今回はその理由をお話ししていきます。

 

もみほぐしていた過去

病院勤務時代、まだ理学療法士になりたての頃、私はまさに「もみほぐし」も理学療法のなかに取り入れていました。

あるときは

「肩が痛くてあがらないんです」

「う〜ん。肩甲骨のあたりに筋肉の硬さ(硬結といいます)ができていますね〜。とっておきましょう」

といいながらグリグリ・・・

またあるときは

「ヒザが痛いんです」

「う〜ん。ヒザの裏側の筋肉が硬くなっていますね〜。やわらかくしておきましょう」

といいながらグリグリ・・・

私自身の肩も、こってくるとグリグリ・・・

 

終わったあと患者さんは、

「すっきりした〜」「軽くなった〜」

とよろこんで帰ります。

私の肩も、イタ気持ちいいのでよくなったような気がします。

 

・・・・・・・・・

 

でもまた数日すると、

「痛いんです〜」

とやってきます。

私の肩も同じように硬くなっています。

なぜなのでしょうか?

 

筋肉をもみほぐすとどうなるか?

筋肉というのは骨と骨をまたいでくっついている、あの「あかいやつ」のことですよね。

マンガなどで「肉」と聞いて思い浮かべるのと同じようなものだと想像してください。

この筋肉をもみほぐすとどうなるか? 想像したことあるでしょうか?

 

実は筋肉というのは、繊維性(ひものような)細胞が集ってできています。

このひものような細胞の動きが悪くなると、その部分の血行が悪くなって硬くなります。

一般的に「硬結(こうけつ)」といわれたりして、そこを揉みほぐしてつぶすと筋肉細胞の動きが良くなったりします。

 

ここでちょっと想像してください。

揉みほぐしてつぶすんです。

 

トリのササミ肉の硬いところを揉みほぐしてつぶすとどうなるかわかりますか?

 

ササミの肉がつぶれてしまいます。

 

実は同じようなことが、人間の体でも起きています。

 

筋肉の硬いところ「硬結(こうけつ)」をつぶすと、一時的に筋肉は動き出し、血流が良くなります。

でもつぶされた筋肉細胞は傷つきダメージを負います。→これが揉み返し。

もちろんダメージを受けた組織は、自然治癒力があるので回復しますが、その過程で硬くなります。→ 肩こりの再発

 

こんなことをいくら繰り返していても、肩こりや腰の痛み、膝の痛みが根本的に解決できるとは思えませんよね。

 

揉まなくてもいい方法があるなら

では硬くなった筋肉は、どうすればいいのか?

揉まなくてもいい方法があれば、それが安全な方法なら、そちらを選ぶのが当然ですよね。

 

その方法とは、骨格矯正であり、かわむら整体院で取り入れている整体技術のひとつとなっています。

 

筋肉は関節をまたいで骨にくっつきます。

そして筋肉の繊維が収縮したり弛緩したりすることで関節が動きます。

 

このとき、関節にサビつきのような動きの悪さがあれば、筋肉はたくさん働かなければいけませんが、なめらかな関節であれば筋肉への負担は軽くなります。

 

つまり関節面の動きをよくして、骨格の動きが整ってくると、自然と周りの筋肉は余計な緊張状態から解放されていくのです。

 

そう、関節の動きさえ良くなれば、筋肉は揉まなくても柔らかくなるんです。

 

 

ではどうやって関節を操作するか?

そこは企業秘密です。

 

 

ウソです(笑い) 公開します。

公開してどんどんマネしてもらったほうが、たくさんのひとが喜びますからね。

 

関節には、潤滑機構という生物学的な特徴があります。

潤滑機構というのは、関節面を近づけるとなめらかになる性質のことです。

 

この潤滑機構を応用すれば、関節面を適正な力で近づけて、適正な方向に動かせば、関節の動きはなめらかになります。

そして結果として筋肉も緩まります。

 

その「適正な」動きは、さすがに熟練しないとわかりません。

ちゃんとした解剖学や生理学・生物学を学んで、なんどもなんども練習をして、初めて身につくものです。

 

かわむら整体院では、そこが分かっているから「揉まない」という選択をしています。

熟練の技術を体験したい方は、かわむら整体院までお越しください。