かわむら整体院です。

院長

「首を動かすと音がする」というお悩みで来院される方がいらっしゃいます。その原因を、関節の動きの点から説明していきます。

 

首の関節

首の骨は頸椎(けいつい)と呼ばれる7つの骨で構成されています。

これらがしっかりと組み合わさることで、頭の重さを支えたり、頭を動かしてあらゆる角度に視線を向けることができています。

それぞれの頸椎(けいつい)には関節があり、周りのじん帯や筋肉などによって関節が滑らかに動くように守られているのです。

 

 

 

 

動かすと音がする

人によって音が違うようですが、「シャリシャリ」とか「ブクブク」や「グニャグニャ」という感じで音が鳴るようです。

どちらも動くときになるのが特徴で、「何かあるんじゃないだろうか?」と不安になりますよね。

いったい何が起きているのでしょうか?

 

頸椎(けいつい)のつなぎ目には関節があります。普段はこの関節が滑らかに動くことで、いろいろな角度に動けるのですが、何らかの理由で関節の動きにガタが来てしまいます。そうなると、動いたときにこすれたり、引っかかったり、脂肪に当たったり、椎間板が偏ったりしてしまいます。

音が鳴るというのはこういう時に「あなたの」耳に響いてくる振動が伝わっている、ということなんです。

  • 関節面がちゃんと動かないと周りの筋肉が緊張します。
  • 周りの筋肉が緊張すると頸椎(けいつい)がゆがみます。
  • 頸椎がゆがむと、関節面が偏ります。

というような悪循環に入ってしまいます。

 

関節に起きていること

関節はもともと「滑らかに動く」ように作られています。

それが、

  • 普段の姿勢
  • 仕事での動作
  • 内臓の負担
  • かみ合わせの悪さ
  • 間違った動かし方

というようなことが積み重なってくると、頸椎(けいつい)のどこかに負担が出てきます。それが関節面の機能を悪くさせてくるのです。

このなかで、特に注意したいのが

間違った動かし方

です。

 

首の調子が悪いからと、ひねって「バキッ」と音を鳴らしていませんか?

または誰かに鳴らされていませんか?

 

実は関節の音が鳴るということは、関節面を傷つける原因になってくる可能性がいわれているのです。

関節の中は密閉されていて、潤滑液で満たされています。

音を鳴らすには関節をある程度以上に曲げたりひねったりする必要があります。そのとき、その密閉空間の圧力が高まり気泡が発生します。

最終的にその気泡が破裂して音が出るのですが、その衝撃波がじわじわと関節面(軟骨など)を破壊している可能性があるのです。

 

音が鳴ってきたらどうするか?

まずは、無理な動きを控えることが大切です。

そのうえで、関節面を軽く近づけるように動かすと、潤滑液がにじみ出てきます。

あとはあなたの回復力が高まるのを待ちましょう。

詳しくはかわむら整体院までご相談ください。