僕は以前、ハワイの伝統医療を学んでいた時期があります。
今回は、その学びについて書いてみようと思います。
カフナという存在
ハワイの伝統医療を学ぼうと思ったきっかけは、ある時期日本ではやった「ホオポノポノ」というヒーリングメソッドでした。
日本で広まっていた「ホオポノポノ」について簡単に説明すると、
「4つの言葉を唱えているとすべてがうまくいく」
ということに尽きます。
その4つの言葉とは、
- ごめんなさい
- ゆるしてください
- ありがとう
- あいしています
です。
はじめは半信半疑だったのですが、「唱えるだけなら簡単」とばかりに自然と受け入れていきました。
これがきっかけで、「ホオポノポノ」に興味を持ち、その源流となるハワイの伝統医療である「ロミロミ」を知ることとなりました。
ホオポノポノの源「ロミロミ」
ロミロミとは、ハワイ語で「もみほぐす」という意味があるそうです。
ロミロミは、もともとはハワイの王族(カメハメハ大王が有名ですね)の健康をつかさどる伝統的な医療だったそうです。
それが次第に民衆に広まるようになり、地域単位での健康をつかさどるようになりました。
健康といっても肉体のことだけではありません。
心と体、さらには精神レベルまで含めた健康です。
ハワイはご存じのように、大陸から遠く離れた島で成り立っています。
そのため健康を守るということは、大自然の力を効果的に取り入れていくことと同じでした。
身体が病めば薬草を使い、海に浸り、断食をし、筋肉を和らげる、などといったロミロミをおこなう。
心が病めば、自然と語り合い、潜在意識と語り合い、仲間と語り合い、こころのわだかまりを和らげる、などといったホオポノポノをおこなう。
精神が病めば、オーラを整え、カフナに祈祷を願い、究極のロミロミをおこなう。
このようなことを、はるか古代の時代からハワイでは伝統的におこなわれてきたのでした。
カフナの存在
カフナというのは、ロミロミにおいて特殊な存在でした。
あらゆる伝統医療に精通し、自然治癒力を高めることで人々の健康を守っていたそうです。
語り継がれてきた伝説は、信じられないようなことばかりでした。
「人を助けたい」と願う僕にとっては、カフナの存在はある意味目標でした。
なので日本において、自然治癒力を活性化させる技術と出会えたことは、ありがたいことだと思っています。
ハワイの伝統医療の真髄
じつはハワイは、日本ととても似通っているところがあります。
それはどちらも、「母音で終わる言語体系」を持っているところです。
「母音」とは、あ・い・う・え・お、のことです。
世界には多数の言語がありますが、母音言語はポリネシア語と日本語だけだという説があります。
ハワイ民族は、ポリネシアという島から渡ってきたそうなので、ハワイ語も母音言語を引き継いでいます。
冒頭の「ごめんなさい」「ゆるしてください」「ありがとう」「あいしています」は、
日本人にはちょっと抵抗感のある言葉が入っていますが、
ハワイ人がハワイ語で唱えることでとてもしっくりくるそうです。
「アウマクアマウロアコクアマーコウ
エカラマイイアウ、エミヒイアウ、アロハノヴァイイアオエ、マハロ」
これがハワイ語で唱える「ホオ ポノポノ」の音になります。
これはつまり、ハワイ語のコトダマとでもいうのでしょう。
ハワイ語の癒しのコトダマが、
音波となって身体中の細胞に浸透し、心に浸透し、精神に作用する。
これがハワイの伝統医療の真髄なのだと僕は考えています。
このことに気が付いた時、僕は日本に機軸を戻したのです。
コトダマと自然治癒力については、また別の機会に解説しますね。