かわむら整体院です。
肋間神経痛というのをご存知でしょうか?
脇腹のあたりに痛みが起き、息をするのも苦しくなるという症状の時、時によってはこのような病名がつくことがあるようです(診断は医師にお尋ねください)
今回は、脇腹あたりの痛みで呼吸ができなくなる原因について説明していきます。
呼吸と肋骨
私たちが呼吸をする時、それはガスの交換をおこなっていることを意味します。
つまり、
- 外部の空気を肺に取り入れる
- 肺の奥の毛細血管と隣り合っているところまで行く
- そこで酸素が毛細血管へ取り込まれる
- 毛細血管から二酸化炭素が肺に取り込まれる
- 肺の奥から二酸化炭素が口に運ばれ
- 外部に放出される
このように、肺の奥の方では、酸素と二酸化炭素の交換がおこなわれるのです。
肺はスポンジのようなもので、空気が入ると膨らみ、空気が出るとしぼみます。
この膨張と収縮の動きに、肋骨のうごきが合わさってくるのです。
肺に空気が入ると肋骨は広がり
肺から空気が出ると肋骨はせばまります。
肋骨の間
肋間神経(ろっかんしんけい)というのは、肋骨の間を通る細い神経です。
肋骨の間には肋間筋(ろっかんきん)というものが斜めにつながっていて、呼吸の時に伸びたり縮んだりします。この時に、肋間神経も動かされます。
なので、肋間筋が固い状態で動くと、肋間神経も余計に刺激されるわけです。
呼吸は四六時中していないといけないので、息をするたびに痛みが出るということになってしまいます。
痛みの原因
肋間神経(ろっかんしんけい)が痛む原因は、
- 肋間筋(ろっかんきん)の緊張
- 神経周りの炎症
- 神経の感染炎症
- 背骨の刺激
などが考えられます。
感染以外であれば、その原因のほとんどは、関節の機能障害からくることが多いです。
なぜかといえば、関節機能障害を取り除けば痛みが出なくなるから、というごく当たり前の理由です。
対処法と予防
原因が関節にある場合、関節の動きをよくすることで改善できます。
その関節はほとんどが肋骨と胸椎に関係する関節です。
(そのさらに原因を探ると骨盤に関係することもあります)
これがわからず、むやみにわき腹をもんでも解決しないばかりか悪化させることにつながりかねませんのでご注意ください。
関節面を適切に操作できるのは、かわむら整体院の得意分野ですのでご相談ください。
自分でできる予防法としてちょうどいい体操があります。
(痛いときは無理しないようにしてくださいね)
それは、体をヒネること
これだけです。
ヨガのように、息を吐くことを意識して
ゆっくりと体をひねっていきます。ヒネる部位は胸椎(きょうつい)という肋骨のつく背骨です。左右30秒くらいずつヒネることで、肋骨の動きが出るようになります。
痛みの出ない範囲で試されるようにしてくださいね。