かわむら整体院です。肩が凝った時の体操などで、「肩甲骨のストレッチ」というものが紹介されることがあります。その方法と、弊害について解説します。
肩甲骨とは?
肩甲骨は背中の上方、肩のすぐ下にある三角形(ひしがた?)をした平べったい骨をいいます。人によっては「けんびし」とか「てんしのはね」という方もいらっしゃいますね。
この骨は肩を動かす時に前後上下左右に動いて来るとても特殊な骨です。
肩がこったり痛みがあるときは肩甲骨の動きが悪くなっています。なので、肩こり対策として、肩甲骨を動かしましょう、といった肩甲骨ストレッチが紹介されることがあります。
厳密に言えば、ストレッチするのは肩甲骨ではなくて、肩甲骨周りの筋肉なのですが、そこはおいときます。
ストレッチの対象は?
肩甲骨の動きを悪くするのは、つまりは肩甲骨にくっついている筋肉のどれかが硬いからです。硬くなりやすいの内側上方とか内側に筋肉ですが、裏側の筋肉も弾力性が乏しくなることがあります。
結局は、その筋肉の形状を知っていれば、適切な方向に引き延ばすことでストレッチ効果は出てきます。
方法として、
- 筋肉の流れている方向に沿って
- ゆっくりと痛くない程度に
- 呼吸に合わせて
- 20秒以上伸ばす
これだけです。
これらの項目のどれが欠けても効果的なストレッチは成立しません。
つまり
- むやみやたらの方向に
- 勢いや反動をつけて「いた気持ちいい」くらい
- 息を止めて
- 掛け声に合わせて引き延ばす
なんていうことをすれば
効果がないばかりか逆効果になります。
ストレッチの弊害
逆効果というのは、筋肉の微細損傷です。
伸ばされるべきでないところが伸ばされることで、筋肉は損傷します。もちろん自己回復力があるので回復しますが、その過程で硬くなります。
そう、適切でないストレッチは、よけい体を硬くするのです。
ストレッチの前にやるべきこと
肩甲骨の動きをよくする
肩こりを解消する
という目的を達成したいならば、
実はもっと効果的で安全な方法があります。
それが
関節を動かす
ということです。
肩甲骨周りの筋肉というのは、実は肋骨の動きや脊椎(せきつい)の動きが悪くなることで硬くなります。
ということは
関節の動きがスムーズになれば、自動的に筋肉はゆるまり、肩甲骨は動き出し、痛みは止まります。
どうすればいいのか、というのはこれまでにも記事にしていますが、
- 関節を
- 適切な方向に
- 適切な圧で
- 動かす
だけです。
「適切」について知りたい方は
かわむら整体院までどうぞ。