
かわむら整体院です。膝の痛みが何年も続いて、どこにいってもいっこうによくならない、というお客さまが来られます。なぜ一向に良くならなかったのかについて、解説しています。
膝の仕組み
これまで何度か書いていますが、簡単に説明します。
膝は
- 大腿骨(だいたいこつ):ふともものほね
- 脛骨(けいこつ):膝より下にある、すねのほね
- 膝蓋骨(しつがいこつ):ひざのおさら
で構成されている関節のことをいいます。
膝が痛いというのは、この部分のどこかに痛みが来るときに起こります。
膝の痛みに何をするか?
病院などでよくいわれること
- 軟骨がすり減っている
- 膝の骨が変形している
- トシだからしょうがない
- とりあえず、湿布を出します
- とりあえず注射をうちます
- あとは手術かな?
病院以外でよくおこなわれること
- あたためましょう
- 膝の周りが硬いので揉みほぐしましょう
- 電気刺激をしましょう
これで良くなった、治ったという人はいるのでしょうか?
私の経験上、そういう人は知りません。
なぜ膝が痛むのか?
膝関節は大腿骨と脛骨の動きによって伸びたり曲げたりと動きます。膝蓋骨はそれに伴って滑るように動きます。このときに、関節が滑らかに動くように軟骨があるのですが、何らかの影響で滑らかに動かないことがあります。
その影響とは、
膝周りの筋肉のつっぱりです。
筋が突っ張ると、膝は本来の通り道ではないところを動かされます。
それが骨に当たって痛みが出ます。
痛みが出るとまた筋が緊張します。
ここから悪循環が始まるのです。
スジが突っ張る原因は?
多くは骨盤周りの関節が動かないことによります。しかし、そのさらに奥の原因を探っていくと、それは頚椎の歪みだったり、後頭骨のズレに由来することもあります。内臓の偏りからくることもあります。この場合、本来の原因まで調べる必要があります。
しかし、骨盤がずれているかどうかは簡単な検査で判明するので、その時点で膝の痛みの大部分は改善されてきます。
痛みの習慣はズレを習慣づける
痛みが長年起きていると、体がそれから逃れようとします。それが体の歪みとなり、長年の積み重ねで他の部位に影響を及ぼします。
それらの関連性を紐解いていかなければ、本来の状態に戻れないため詳しい検査をしていくことになります。
そのあとは、体の動きを正常化する「運動再教育」というものが必要になってきます。これは筋肉のみならず、関節にもいえることです。
そこまで持っていくことができて初めて、健康的な生活に近づくことができます。